朝日工業社SUSTAINABILITY

事例紹介04

事例紹介04

株式会社吉兆楽新社屋精米工場における「雪冷房」設備の導入

株式会社吉兆楽様は、日本有数の豪雪地帯および米どころである新潟県南魚沼市で、「雪」を利用してお米を保管する「雪蔵仕込み」を行い、より美味しさを引き出したお米の製造販売をされています。
 本件は、既存の雪蔵氷温熟成倉庫に新社屋と精米工場を増築する計画で、再生可能エネルギーの利用方法の一つである、冬季に蓄積した雪の冷熱を利用する「雪冷房」を採用し、当社は機械設備工事と雪冷房設備工事を担当いたしました。「雪冷房」を備えた既存の雪蔵氷温熟成倉庫に加えて、精米工場における製造工程の空調にも「雪冷房」を取り入れることで、お米に最適な温湿度変化の少ない環境を構築しています。

株式会社吉兆楽新社屋・精米工場
株式会社吉兆楽新社屋・精米工場
貯雪庫への雪入れの様子
貯雪庫への雪入れの様子
精米前の玄米が入ったタンクがある部屋を、雪冷房で5℃〜8℃に空調しています。
精米前の玄米が入ったタンクがある部屋を、雪冷房で5℃〜8℃に空調しています。

「雪冷房」の主な特長

1. お米にとって、最適な環境

雪の冷気を使用するため、電気による振動や扉の開け閉めによる光、温度変化の影響を受けにくい環境です。
2. 冷却装置としての雪

低温のシステムを維持するための電気エネルギーを大幅に削減できます。
3. 地球温暖化の防止にも貢献

「利雪」という考え方にならい、雪の有効活用により石油などの化石燃料やCO₂の削減にも貢献することができます。