脱臭・VOC対策技術
脱臭・VOC対策の必要性
我々を取り巻く環境問題の一つとして、工場・病院の排気臭や飲食店の厨房排気臭などの悪臭問題があります。また、作業場で漂う揮発性有機化合物(VOC)の多くは有臭であり、作業環境を悪化させることがあります。
このような背景から臭気対策を講じることは、環境法令(悪臭防止法、VOC排出規制、有機溶剤中毒予防規則など)の遵守に繫がります。
しかしながら、多種多様の臭気を効果的に処理するには脱臭・VOC対策に関する豊富な知識と経験が必須となります。
脱臭・VOC対策への取り組み
当社は同業他社に先駆けて1990年(30年前)から臭気対策に取り組み、特定が難しい悪臭・VOC発生の原因調査や複雑で高度な脱臭・VOC対策が提案できるようになりました。また、利益を追求するだけでなく、環境問題に対する社会的な責任を果たすため、蓄積した知見の一部は学協会活動等を通じて社会へ発信し環境対策分野の発展に貢献しています。
活動内容については、“朝日工業社 臭気”で検索
脱臭・VOC対策のための体制
お客さまから脱臭・VOC対策の相談を受けた場合、空調の専門家である事業店と技術研究所が連携して、空調・衛生技術と脱臭技術を最適化した対策を提案します。また、学協会、大学、消・脱臭装置会社、分析会社、建築関連会社と技術的交流を深めて対策技術の最新情報を入手できる環境を築いています。
関連法令の調査
→ 対策目標値の決定
発生状況の調査・分析
→ 原因物質の特定・推定
臭気・VOC測定
→ 発生量の把握
対策技術の検討・評価
→ におい・かおり環境アドバイザーと空調技術者が最適システムを提案
臭気・VOCの発生原因調査から除去装置の性能試験まで実施して、費用対効果が高く、環境負荷の小さい除去システムをご提案します。
脱臭・VOC対策の基本方針
当社では、費用対効果が高く、環境負荷の小さい対策システムの提案を心掛け、臭気・VOCの発生状況を調査した上で“臭気対策の三要素(臭気発生の抑制、伝達経路の遮断、不快度の低減)”を実践します。
臭気・VOC試験設備
当社技術研究所(千葉県習志野市)には、あらゆる脱臭・VOC対策のニーズに応えるために、脱臭装置などの性能を適正に評価できる分析機器や無臭試験装置を整備し、臭気判定士(臭気測定の国家資格者)及びにおい・かおり環境アドバイザー(臭気判定士が取得できる臭気対策のコンサルティング資格者)が活動しています。これまで当試験設備を利用して、お客さまが要望された条件でさまざまな対策技術の効果判定試験を行い、性能重視の脱臭・VOC対策システム(効果不明の場合は必要に応じて予備試験を実施)を提案します。
脱臭・VOC対策システムの調査
注)洗浄法、吸着法、燃焼法、オゾン脱臭法、プラズマ脱臭法、光触媒脱臭法、 生物脱臭法、消・脱臭剤法、希釈・拡散法の何れも対応可能
脱臭・VOC対策事例
~ 食品工場の排気臭対策 ~
臭気成分調査から脱臭装置選定、採用後の性能を検証しました。
(処理目的)
悪臭規制の遵守、環境保全
(処理対象)
調理排気臭
(処理方式)
洗浄塔による脱臭+大気拡散
(処理効果)
近隣住民からの悪臭苦情なし
脱臭・VOC対策事例
~印刷工場内の有機溶剤対策 ~
作業環境関連の法規調査からVOC対策システム提案、採用後の性能を検証しました。
(処理目的)
有機溶剤中毒予防規則の遵守、作業環境改善
(処理対象)
印刷作業時に揮散する溶剤蒸気
(処理方式)
プッシュプル換気装置による屋外排除
(処理効果)
第1管理区分を達成(室内臭気を1/10に低減)
お問い合わせは、下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。