研究論文 No.32
ディスプレイスメント・ベンチレーションのメッキ工場への適用事例
発表先
平成17年度 空気調和・衛生工学会大会(北海道工業大学)
発表者
田村 穂、井川直彦、稲盛 昭夫
(株)荏原製作所:生越 広行
内容
機械部品工場や電機部品工場のメッキ工程では、有害ガスなどが発生するため、様々な問題が発生している。そこで、メッキ槽からの有害ガスや熱を効率良く排除するために、ディスプレイスメント・ベンチレーション(DV)空調方式を採用した。今回、ディスプレイスメント・ベンチレーション方式の効果の検証と、実稼動状態における室内環境の確認を目的として、測定を行った。温度分布は高さ方向に対して温度成層が形成されており、実稼動中においても、DV空調が順調に機能していることが確認された。局所排気の流れは空調空気による気流の乱れがなかった。室内空気中に含まれるイオン成分の濃度は、分析したほとんどの物質が外気程度の濃度であった。