研究論文 No.268
次世代空調システム実現に向けた「8つのトライ」
-業務用ビル液冷空調システムの開発-
発表先
空気調和・衛生工学会大会
発表者
河野仁志、生田紀夫、加藤信介(東京大)、岩本靜男(神奈川大)、小金井真(山口大学)、湯澤秀樹(日建設計総研)、近藤武士(日建設計総研)、関根賢太郎(大成建設)
内容
今年の空気調和・衛生工学会大会のオーガナイズドセッション『次世代空調システム実現に向けた「8つのトライ」』では委員の各企業(同業8社)が「8つのトライ」に関係した自社の取組み事例を発表する企画となっている。当社は8つのトライのうちの1つである「ZEB化への圧倒的寄与」としてNEDOプロジェクトで実施した液冷空調システムの全体概要を説明し、大成建設技術センターで実施した実証試験の結果のデシカント空調機の性能検証と室内環境制御性についての実験結果を報告する。従来のデシカント空調機はシステムCOPが1程度と低かったものが、開発したデシカント空調機では2以上に向上したこと、室内への高温冷水をON/OFF制御することにより、-0.5≦PMV≦0.5の快適環境が保持できること、そして、従来のシステムの83%の省エネ効果があることを説明する。