研究論文 No.247
空調方式の違いによる結露リスク評価に関する研究
第3報 液冷空調システムを設けた事務所ビルにおける結露リスク評価
発表先
日本建築学会大会学術講演会
発表者
河野仁志、牧野由佳(ダイキンエアテクノ)、岩本靜男、趙旺煕、寺西翔平(神奈川大)、加藤信介(東京大)
内容
オフィスでの結露リスクを動的エネルギー解析プログラムTRNSYSと気流ネットワーク計算プログラムTRNFLOWを用いて評価した。約3,500㎡のオフィスビルを評価対象とし、一般的な過冷却方式でVAV制御の場合の基準条件と、NEDOプロジェクトで提案している液冷空調システムの検討条件での、1年間の建物内結露リスクと空調機内結露リスクを評価した。プロジェクトの成果により、検討条件での冬期・中間期の室内の温湿度条件を変更した点で前報(第2報)の解析と異なっている。その結果、基準条件では0.044%、検討条件では0.032%と、液冷空調システムが結露リスク軽減に有効な方式であることがわかった。