研究論文 No.22
クリーンルームの扉開閉の動特性と開閉による浮遊粒子の移送
発表先
第23回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会
発表者
本田重夫、喜多義隆、磯野一智、柏瀬芳昭
国立医薬品食品衛生研究所:森川馨
内容
クリーンルームの扉開閉時に発生するクロスコンタミネーションについて、これまで定量的な評価はなされてこなかった。本研究では、固形製剤工場を想定して、扉開閉の動特性とそれに伴う浮遊粒子の移送量を検討した。低圧室で約600mlの結晶セルロースの移し替え操作を行った後に、扉を1回開閉して高圧室側への浮遊粒子の移送量を測定した結果、1~25μmの粒径範囲で、外開き扉では(1.7~4.2)×106個/回、内開き扉で(1.2~1.3)×106個/回、引き戸で(0.09~0.36)×106個/回の浮遊粒子が確認され、外開き扉>内開き扉>引き戸の順に浮遊粒子の移送量が少ないことが分かった。