研究論文 No.210
空調方式の違いによる結露リスク評価に関する研究
第1報 事務所ビルにおける室内結露評価
発表先
日本建築学会大会
発表者
牧野由佳・岩本靜男・趙旺煕(神奈川大)、河野仁志他
内容
オフィスでの結露リスクを動的エネルギー解析プログラムTRNSYSと気流ネットワーク計算プログラムTRNFLOWを用いて評価した。NEDOプロジェクトで検討している約3,500m2のオフィスビルを評価対象とし、室内空調条件、夏期26℃・50%および28℃・43%の2通り、中間期24℃・50%、冬期20℃・50%とし、通常のすきま風流入出の設定で解析した。その結果、特に冬期の空調非稼働時に結露の発生がみられた。1年間8,760時間×446面(解析対象の全壁面数)に対する結露面の割合を結露リスクと定義すると5.3%の数値であり、非結露の健康的な環境を維持するためには冬期の空調システム・同制御システムを検討する必要があることがわかった。