研究論文 No.194
非結露型次世代空調システムに関する研究(その21)
潜熱顕熱分離外調機としての冬季加湿性能実験
発表先
空気調和・衛生工学会学術講演会
発表者
川本光一(川本エンジニアリング)、加藤信介(東大)、小金井真(山口大)、
岩本静男(神奈川大)、河野仁志、他
内容
シリカゲルロータを用いたヒートポンプ組込型のデシカントシステムの冬季の加湿性能を実測した。室内空気からの排気が十分確保できない場合を想定し、本システムは除湿側を外気とした。加湿側・除湿側の処理風量、ロータ回転速度を変化させたときの、加湿性能およびCOPを実測した。実験は標準的な低湿度時(2g/kg’前後)と比較的湿度の高い雨天時(5g/kg’前後)とで行った。加湿側と除湿側の風量比が1:2、1:3の場合、外気の湿度が2g/kg’の場合でも、給気湿度5.8g/kg’(20℃,40%相当)以上が満足できている。一方、再生温度を上げても除湿後の絶対湿度が0.5k/kg’以下にならなかったことから加熱に制限を設けて運転することによりCOP向上を図るという最適制御が必要であることが示唆された。