研究論文 No.193
ダウンドラフト影響下における排気臭拡散の改善に関する研究
~排出ガスの運動量上昇と浮力上昇が及ぼす効果~
発表先
第25回におい・かおり環境学会
発表者
村上栄造、河野仁志
内容
現行2号規制は,排出口の実高さが15m以上で周辺最大建物高さの1.5倍未満の場合,ダウンドラフトの影響を強く受けるとして大気拡散効果による規制値緩和はない。そこで,排出ガスの運動量上昇や浮力上昇がダウンドラフト影響を受ける排気臭に対しても有効であることを確認するため,CFD解析により対策前後の工場周辺臭気濃度分布を予測し比較した。その結果,運動量上昇(吐出速度10m/s)と浮力上昇(外気31℃,排気36℃)によりダウンドラフト影響がなくなり,2号規制値の4.6倍を超える排気臭に対しても1号規制を達成できることが予測できた。