研究論文 No.141
Development of a production system equipped with a high-intensity lightsource for GM crops
発表先
国際園芸学会、日本農業気象学会園芸工学研究部会
6th International Symposium on Light in Horticulture (「光と園芸」国際シンポジウム)
発表者
中島啓之、鹿島光司
内容
植物における遺伝子組換え技術の進展に伴い、タンパク質を基本とした医薬品等の生産系として、組換え植物が注目されている。これらの植物を気象条件に左右されずに、目的の有用物質の含有量が一定でかつ効率的に計画生産するためには、栽培条件を適切に制御できる閉鎖型人工環境システムが必要となる。我々は医薬原材料用有用物質を含有するイネを閉鎖型施設において効率良く生産することを目的として、閉鎖型施設のプロトタイプを開発し栽培試験を行っている。開発したプロトタイプは約15m2で、56灯のメタルハライドランプを設置している。これにより最大1200μmol m-2 s-1の光強度環境を作り出すことができる。本施設での栽培試験では、水田の一般的な平均を上回る収量が得られた。