研究論文 No.135
遺伝子組換えイネによるワクチン生産
発表先
日本生物環境学会 2009年度福岡大会
発表者
中島啓之、鹿島光司
内容
植物における遺伝子組換え技術の進展に伴い、高機能性タンパク質を植物で生産することが可能となり、タンパク質を基本とした医薬品等の生産系として、組換え植物が注目されている。これらの植物を気象条件に左右されずに、目的の有用物質の含有量が一定でかつ効率的に計画生産するためには、栽培条件を適切に制御できる閉鎖型人工環境システムが必要となる。我々の研究グループでは医薬原材料用有用物質、特に経口ワクチンとなる成分を含有するイネを閉鎖型施設において効率良く生産することを目的として、閉鎖型施設のプロトタイプを開発し栽培試験を行っている。本発表ではワクチン米生産のための施設に必要とされる要素と現状について述べた。