研究論文 No.358
高湿度ガスを処理する添着活性炭の加熱による長寿命化
発表先
室内環境学会学術大会
発表者
水野良典、村上栄造
内容
添着活性炭は低濃度臭気に対する脱臭によく用いられている。高湿度の水蒸気が共存すると、添着活性炭の吸着サイトを塞ぎ、ガスに対する吸着特性が悪化することが知られている。本研究では添着活性炭を加熱し、水蒸気の吸着量を減少させることで添着活性炭の長寿命化を試みた。温度25℃、相対湿度90%、濃度3ppmの硫化メチルを空間速度5,000h-1のヨウ素酸添着活性炭で処理した場合、吸着容量は0.0010 kg/kgであったが、活性炭を37℃に加熱した場合、吸着容量は0.0051kg/kgに増加した。加熱により、添着活性炭の長寿命化が示唆された。