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論文詳細

研究論文 No.352

デマンドに応じたデシカント空調システムの省エネルギー化の検討

発表先

空気調和・衛生工学会論文集

発表者

生田紀夫、河野仁志、小金井真(山口大学)

内容

オフィスワーカーの快適性や生産性を低下させることなく省エネルギー化が図れる潜熱・顕熱分離空調システムにおいて潜熱負荷処理のためにデシカント空調を採用する事例が増えている。デシカント空調システムでは処理側の流路に加えてデシカントを再生するための再生用の流路が必要となり、空気系の搬送動力が一般の空調システムに比べ大きくなる点が一つの課題である。本研究ではデシカント空調システムの搬送動力の低減を目指し、梅雨期、夏期及び中間期の気候条件においてシステム内の給気用ファン、再生用ファンをそれぞれのデマンドに応じて制御を行うことによる空気系搬送動力の削減効果の確認を行い、デシカント空調システムへの制御適用の効果を調べ、梅雨期、夏期及び中間期において消費電力がそれぞれ21.5~63.3%、3.8~55.7%及び25.6~73.1%の削減率となることを示した。

発表年月:2021.9