研究論文 No.351
排水処理設備における脱臭装置の経済的な運転に関する研究
発表先
空気調和・衛生工学会大会
発表者
水野良典、村上栄造
内容
排水処理設備における吸着脱臭装置において、最も処理しづらい中性ガスの一種である硫化メチルに対する活性炭フィルタの寿命向上をオゾン添加により試みた。単一ガスに対する活性炭の初期除去性能の測定実験の結果から、ガスとの十分な接触には活性炭充填部の空間速度を10,000h-1以下にする必要があることが認められた。オゾン添加比を変化させて、硫化メチルに対する95%破過時間を測定した結果、オゾン添加比は硫化メチルに対して2.5倍が最適であることが認められた。オゾン添加比が硫化メチルの0倍と2.5倍のとき、硫化メチル3ppmに対する活性炭の50%破過時間はそれぞれ72h、1,440hとなり、オゾン添加により活性炭の寿命が20倍に向上することが認められた。