朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.339

微酸性電解水の脱臭への適用可能性

発表先

におい・かおり環境学会

発表者

水野良典、村上栄造

内容

微酸性電解水を脱臭用途へ応用するに当たり、脱臭原理が不明なまま運用すれば期待する効果が得られないばかりか、新たな臭気発生源となる恐れがある。そこで、微酸性電解水による脱臭原理の推定と脱臭への適用可能性について調査するため、臭気物質を洗浄瓶で処理する試験装置を用いて、塩酸・水酸化ナトリウム・次亜塩素酸ソーダによるガス除去実験の結果と比較し、得られた知見を報告する。洗浄瓶を用いたガス除去実験により微酸性電解水の脱臭原理は、メチルメルカプタンに対しては次亜塩素酸による酸化、トリメチルアミンに対しては酸アルカリ中和であることがわかった。微酸性電解水が両方の悪臭物質に対して有効であり、腐敗臭などに対して脱臭への適用可能性が示唆された。

発表年月:2020.12