研究論文 No.338
オゾン添加による添着活性炭の長寿命化
発表先
室内環境学会学術大会
発表者
水野良典、村上栄造
内容
添着活性炭はガス状汚染物質に対する処理によく用いられている。添着成分としてはヨウ素酸(HIO3)などの酸化剤などが使用されるが、ガス状汚染物質との反応で酸化剤が消費されると破過してしまう。本研究では、ヨウ素酸添着活性炭に対してオゾン添加を行った。オゾンを添加することでヨウ素の酸化触媒効果、オゾンによるヨウ素のヨウ素酸への酸化効果などにより長寿命化が期待できる。ガス状汚染物質は、硫黄化合物の中でも比較的処理しづらい硫化メチル((CH3)2S)を用いた。活性炭の性能評価は、活性炭単位質量当たりの処理容量で行った。ヨウ素酸添着活性炭に硫化メチルに対してモル比2.5倍のオゾンを添加することで、硫化メチル処理容量を3 %wtから22 %wt、つまり、約7倍に向上することができた。