研究論文 No.324
電解水噴霧によるインテリア部材空間に漂う脱着臭の抑制
発表先
空気調和・衛生工学会論文集
発表者
村上栄造、小峯裕己(千葉工業大学)
内容
建築物室内を想定して、低濃度アルカリ性電解水(遊離残留塩素5mg/L)又はオゾン電解水(供給オゾンガス濃度0.1ppm)のエアロゾルを含む近飽和空気の脱着臭抑制効果を検討した。約0.003ppmの低濃度メチルメルカプタンが漂うチャンバにこれらを供給したが、前者の場合、揮発する微かな塩素酸臭で中和され、換気を上回る臭気濃度低減効果を発揮した。しかし、脱着臭の抑制には、さらに高濃度の次亜塩素酸が必要であることがわかった。オゾン電解水の場合、オゾン臭により臭気濃度が上昇したが、メチルメルカプタン分解により脱着臭を抑制した。