朝日工業社LABO

論文詳細

研究論文 No.321

電解水を用いた湿式処理によるアセトアルデヒドの除去

発表先

室内環境学会学術大会

発表者

水野良典

内容

電解水など塩素酸化を用いてアセトアルデヒドの洗浄除去を試みる事例はあるものの除去原理が明確でなく系のモデル化もされておらず、装置設計のための要素が不足しているのが現状である。本研究では反応機構の推定、ヘンリーの法則(気液平衡)と反応速度論(電解水による酸化除去)を元にした理論除去率の計算と妥当性の検討を行った。 本研究で導出した理論式を、流量1L/min、濃度20ppm、温度25℃のアセトアルデヒドガスを有効塩素濃度200 mg/L、pH10、体積50mLの電解水を用いて洗浄除去した実験結果にフィッティングしたところ、定常状態でのアセトアルデヒドワンパス除去率は29%と計算できた。

発表年月:2019.12