研究論文 No.311
電解水によるアセトアルデヒドの脱臭メカニズム
発表先
におい・かおり環境学会
発表者
水野良典、村上栄造
内容
本研究では、食塩水を電気分解して得られる電解水の脱臭効果の調査を行った。電解水でアセトアルデヒドを処理した結果、以下の知見が得られた。遊離残留塩素とアセトアルデヒドの反応モル比は3.5であり、クロロホルムとアセトアルデヒドのモル比は1.1であったことから、pHが9.5の弱アルカリ条件下での主反応はハロホルム反応であることが分かった。嗅覚閾値の低いアセトアルデヒドを電解水処理することにより、反応生成物のギ酸はイオンとしてトラップされクロロホルムは揮発性が高いものの嗅覚閾値は高いことから脱臭に寄与できると考えられる。